1.チェコ・リサイタル |
6月24日、日本からパリ、シャルル・ド・ゴール空港に到着、ストライキの影響でエールフランスのプラハ行きの便は、いざ搭乗するという時になって1時間半の遅延がアナウンスされた。エールフランスはよく遅れるので珍しいことではない。ゆったりした気持ちでいないとヨーロッパではやっていけない。しかしプラハへの到着が夜10時を過ぎてしまうので、すぐにシュタイドル氏に電話をかけたがつながらない。ちゃんと迎えに来てくれているか少し不安なままプラハに到着した。 |
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この空港に降りるのは5年ぶりである。到着ロビーには、世界的なギタリストのパヴェル・シュタイドルさんがちゃんと迎えに来てくれていて、2年振りの再会を果たした。2008年の日本ツアー以来である。 |
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シュタイドルさんのお手製サラダ |
プラハから約70キロ離れたシュタイドルさんのご自宅に宿泊。ここに毎年いろんな演奏家が訪れる。毎年夏にはカルロ・ドメニコーニが家の裏を流れる川で釣りを楽しみにやってくるそうだ。人口100人くらいの小さな小さな村スクリーエで、世界自然遺産に指定された森に隣接している。
着いた日はシュタイドルさんの美味しい手料理をご馳走になり、夜中の3時までギターを弾いた。 |
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コンサートで借りる楽器選びである。フランツ・ブチャーという、ほとんど無名のプロレスラーみたいな名前のスペイン人製作家の楽器に決めた。来日公演でシュタイドルさんが使っていた楽器だ。相性が良かった。現在シュタイドルさんが愛用のシンプリシオと迷ったのだけど。 |
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色々物色している私の演奏を聞いて、シュタイドルさんが「お前の演奏はものすごく変わったね。前より音楽的に歌えるようになった。一体何があったの?」と聞かれた。何があったって、それはいろいろあります。何年もの間には。スコットランドで買ってきたという10年もののウィスキーを寝酒に頂いて就寝。 |
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6月25日、コンサート当日、天気が良いので外で練習してみたら、と言われた。
練習していたら隣の夫婦が椅子を運んできて、私の練習を聴いていた。 |
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これから練習します |
練習場所の準備をしてくれる
シュタイドルさん |
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シュタイドルさんの自宅前で練習する私 |
近所の様子 |
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