フランクフルト・ムジークメッセ・レポート
〜現代ギター 掲載記事 (June 2009 No.540)〜
メッセタワーとメッセ会場
 2009年4月1日〜4日、フランクフルトで開催された音楽業界の国際見本市、ムジーク・メッセについてお伝えする。フランクフルトは国際見本市の街である。様々な業種の国際見本市が年中開かれており、有名なものではモーターショー、ジュエリーショー、最も歴史があるのは13世紀から続いているという書籍の見本市である。春は音楽業界の見本市の時期で、世界最大規模であるという。とはいうものの、今年は世界的な不況の影響で出展企業・個人が減り、幾棟にも亘る巨大な見本市会場のいたるところに空白スペースが目立った。
会場の様子
  ギター関連企業の会場・ホール3内には、楽器卸売業社、木材業社、ギター製作家、ケースなどアクセサリーを扱う業社、糸巻きメーカー、フレットメーカー、弦メーカー、出版社らがブースを連ねていた。出展ブースを持たなくとも、世界中から関連業社が足を運びビジネスの拡大を狙っている。1年に一度は関係者に顔を見せておかないと、というご挨拶の意味も含めてここにやってくる演奏家、作曲家、フェスティバル主催者、楽器店オーナー、楽器製作家など数知れず。筆者もその一人である。
木材業者 フレットメーカ 五線譜専門店
ギター以外の楽器もたくさん・・・
マリンバのデモ演奏 打楽器ブースでのセッション ドラムのデモ演奏
出会い
  実は昨年までこのムジーク・メッセの存在を知らなかった。ドイツに留学していたピアニストも知らないといっていた。確かに学生や若い演奏家には関係のないところともいえる。この広いメッセ会場を朝から夕方まで歩き回って足が棒になりへとへとの毎日であったが、懐かしい人との嬉しい再会の他、新しい出会いが沢山あった。単に興味本位で見学しても大変おもしろいので、一度は訪れてみることをお勧めする。
サバレスのブースでマイヨ社長と筆者 右から今井勇一、ポール・フィッシャー、
シュテファン・シュレンパー各氏
リラの散歩道
想いのままに
演奏家の印象
演奏旅行記
レポート
Essay