REVIEW |
◆レコード芸術(2018年11月号)⇒推薦版 |
|
デビュー盤であるというのが信じられない。技術的な完璧さだけではない。彼女独自の演奏スタイルがすでに確立されているからだ。冒頭のブローウェルの難曲ソナタなど、あらゆる素材が吟味され完全に燃焼された曲の機能美・様式美を痛感させるし、二橋作品やタレガの名品など曲の妙味の際立たせ方には熟練の味さえ醸し出す。C=テデスコのソナタではイタリア古典派を模したドライで明瞭な音楽世界が嬉々として鮮明に浮かび上がってくる。宮下の”試金石”としてはからハイ・レベルなアルバムである。 (斎藤氏) |
◆レコード芸術(2005年7月号)⇒特選盤 |
|
『〜じっくりと自分の技術、そして音楽に磨きをかけた上で、文字どおり満を持しての初録音であり、完成度の高さは、ギターのみならずあらゆる器楽畑を通じて、ベストの域にあるとすら評価できよう。〜』 (濱田滋郎氏) |
|
◆CDジャーナル(2005年7月号) |
|
『作品の全体像をきっちりとつかまえた上で細部まで丁寧に仕上げられた、ストレートな演奏』(堀氏)と評されています。 |
|
◆音楽現代(2005年6月号) |
|
「音楽現代6月号(P161)」にCDレビューが掲載され、「パッション」は準推薦盤になりました。好評です。
また、特集記事(P96−97)”若き弦楽器の才能に注目!!ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ギターの俊英を推す”で宮下祥子が取り上げられました。但し、編集部の誤りで「宮下」が、なんと、「小林」となっておりますが、紛れもなく「宮下祥子」に言及しています。 佐藤康則氏により「〜きわめて高い水準で”知情意”のバランスが取れた、爽やかな安定感のある演奏」と評されています。 |
|
◆現代ギター No.486(May 2005) 「新譜案内」 |
|
札幌出身、2002年セゴビア国際コンクール第2位入賞、国内のみならず海外へも活動の場を拡げる宮下であるが、進境著しい彼女のデビューアルバムが発売となった。
冒頭のブローウェルから、クリアで明瞭な発音と、時折挿入されるパーカッシヴな音が、聴くものに鮮烈な印象を与える。ブローウェル、C=テデスコ、ロドリーゴの大曲、難曲に、タレガの小品と、シャンソンを思わせる二橋の作品を組み合わせた、全体としてなかなか重量級のプログラム。
これらのどの曲に対しても、宮下は真摯に向かい合い、すみずみまで”自己の表現がどうあるべきか”を研究した成果が見られる。ルバートやアーティキュレーション、ダイナミックスなど、けっして借り物の表現ではない、自分自身の言葉ではっきりと語れるギタリストの登場を喜びたい(安倍寿史氏)。 |
|
|