- 5th  Recording -
- -

タイトル 「メゾソプラノとギターによる シューベルト『冬の旅』」
シューベルト晩年の傑作をメゾソプラノとギターという、世界的にも例をみない組み合わせで全曲録音に挑んだ力作。表現力豊かな駒ケ嶺の歌は、力強さと優しさに満ちている。ギターはシューベルトの時代のギターを忠実に再現したモデルを使用している
■発売日 2018年9月27日
■発売元 TOS
■宮下祥子 5枚目のCD

■演奏者
 ・ メゾソプラノ 駒ヶ嶺ゆかり
 ・19世紀ギター 宮下祥子
  大西達朗2009年製 ルネ・フランソワ・ラコートモデル 
■私訳
 ・ 駒ヶ嶺ゆかり
■収録日: 2018年4月3〜6日(東京)
 ・カルラホール(世田谷)
 ・レコーディングディレクター 毛塚功一
 ・デザイン 佐藤朝洋
■収録曲  フランツ・シューベルト作曲 『冬の旅』全曲
  1 おやすみ
 2 風見
 3 凍った涙
 4 凍結
 5 菩提樹
 6 湧き立つ涙
 7 川面にて
 8 振り返り
 9 鬼火
10 休息
11 春の夢
12 孤独
13 郵便馬車
14 霜おく頭
15 からす
16 最後の希望
17 村で
18 嵐の朝
19 まどわし
20 道しるべ
21 宿屋
22 勇気
23 幻日
24 ライヤー弾き

⇒チラシはこちら
REVIEW
◆CDジャーナル11月号 (2018年)
 あらゆるピアノ技法が凝縮した「冬の旅」をギターで・・・・・という挑戦は最初無謀に思えた。しかし実際に聴いてみると、繊細で詩的な若者の心情そのものであったり、それに寄り添う風景であったりを、見事に体現できることがわかる。これは今回使用されている19世紀ギターの、柔らかく深い響きによるところも大きいだろう。そしてこの音色に後押しされ、駒ヶ嶺の歌唱がやさしくも豊かに響いてくる。哀しみに包まれた作品でありながら、この編成演奏により、この作品の中には”希望”があるような気にさせてくれる。
長井 新之介
◆レコード芸術 11月号(2018年)
 宮下祥子のギター伴奏は大変興味深い・・・・だけでなく、『冬の旅』のこういうところがあるのかと感心させられもする。19世紀のギターを使い、低く調弦したとのこと。そして歌にぴったり合わせる〜
堀内 修
 〜宮下のギターにも、作品への真摯な取り組みが明確に感じられる。音の数や音量が少ないにも関わらず、そこから音楽のメッセージをしっかりと汲み取り、響きにしているからである。そして19世紀ギターの何とも言えぬ柔らかな響き。ピアノ伴奏に比べて内容が薄いと思わせないだけでなく、独自の良さを感じさせるから立派である
 城所 孝吉
◆音楽現代 11月号(2018年)
<推薦盤>
 暖かみのある女声で、そしてなにより親密な雰囲気をもったギターで演奏されると、原曲の「陰鬱な光を放つ」とでもいうような曲調に、シューベルティアーデのような音楽の集まりを想起させるような、ある親しみのある客観性が与えられる、というべきか。
 駒ヶ嶺の歌の表現も細やかだが、宮下の19世紀ギターによる洒脱な伴奏にも強く惹かれる。
倉林 靖
DISCOGRAPHY
5thRecording
Discography