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5th Recording |
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メゾソプラノとギターによる シューベルト『冬の旅』 CD制作にあたって |
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ライナーノーツより |
駒ヶ嶺ゆかり |
今、「冬の旅」を演奏する年齢に達したのではないかと感じています。
この作品を愛してやまなかった父がこの世を去ってから、シューベルトの果てしない孤独と絶望の運命が、これまで以上に深く心に染み入ってきます。
そして私たちは、これまで全国を巡り演奏を重ね、5年間の準備を経て、メゾソプラノとギターによる「冬の旅」を残そうという思いに至りました。身体からわきたつ思いを声に、身体と共鳴するギターの響きをもって紡ぎだす、シューベルトの辿った広く深い世界への挑戦です。 |
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宮下祥子 |
5年前、モダンギターで「冬の旅」を歩み始めましたが、昨年19世紀ギターを手にしてからは、その優しく語りかけるような表情に魅了され、シューベルトを演奏するにはこの楽器しか考えられなくなりました。これからもこの楽器でより良い演奏法を探す旅は続きます。
シューベルトはウイーンきってのギター製作家、ヨハン・ゲオルク・シュタウファー製作のギターを使っていましたが、この録音ではフランススタイルのルネ・フランソワ・ラコートを忠実に再現したギターを使用しました。音が軽やかで華やかな特徴があります。ピッチは通常より半音低い417Hzで演奏しました。 |
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Cover art Shigeyuki Hattori |
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これまでの「冬の旅」コンサート |
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